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トッププランナー [上杉 鷹山]

(政治、経済に求められるセンス)
 上杉鷹山のお仕置き(政治)はまさにこの言葉で表現するしか方法がなかろう。一つの政策が多くの相乗効果をもたらすような方法(一石三鳥の政治学)がある筈だが、・・・・・。
今の状況とよく似たことが江戸時代の米沢藩にあった。この改革を見事に解決したのは上杉鷹山である。若くして上杉家に婿入りして節約(無駄を徹底的に省く、名門の上杉家ということでかなり無駄をしていたものと考えられる。それに国替えということで米沢へ行ったことになる。想像するに石高が以前より小さくなってしまっているのだろう。)と投資(新規産業の育成、下記に記載している。)を見事に調和させながら彼の死後一年で借金は完済されている。
今で言うところの地場産業を興しておそらくは第六次産業の構想(すべての産業を足すと六という数字になる。シエーレから連想したこと、参照。)近いものだったのだろう。素材の生産を第一次産業が担い、第二次産業が加工して付加価値生産性を挙げその多くをできれば自分たちで売ること(第三次産業を内包している。どのように組み合わせるかは商品の性格ならびにそこに携わる人たちが決めればよい。)。生産されたものすべてではないとしても(米沢藩でも、鯉は東京に、田沼時代でありよく売れたらしい。紅花は染物や、口紅、薬の原料として京都に売った。腰油の木を一刀彫にしてお土産品に、多くの産業を興しながら、・・・。用水や、開墾などを手がけ、飢饉になっても自国の人の餓死者を出さない政策を実行に移したといえる。ウコギやヒョウを食材にすることで健康管理を徹底させていることも見逃せないだろう。「病まないことを持って良しとする。」予防医学の精神である。高齢化社会にあっては何らかのヒントを与えてくれはしないだろうか。
養蚕をして機織など加工の必要なものは小千谷まで研修や視察に行かせている。何よりもすばらしいことは、現在で言うところのリストラを一切していないということである。不正を働いた人を罷免などはしている。)付加価値生産性をあげることは可能になる。
現在では原料はどこからでも供給可能である。少なくとも、口に入れるものくらいは国内で加工すべきと思われるがいかがなものだろう。「そうか。」といってこの国では多くの原料を外国に依存している産業構造になってしまっている(最近、諸物価の値上がり傾向と環境問題から地産地消が唱えられ始めて幾分の見直しがされている。)。
上杉鷹山に至っては教育の再生を見事に実現して見せている。彼の一連の政策を内村鑑三は「天声人語」と称して後世に伝えている。
【参考文献、上杉鷹山 堂門冬二著 】

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