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安全性の思想(システムバイスリー) [原子力事故雑感]

専門家じゃないことをお断りしておかなければなりませんが、少々、雑感を書きたいと思っております。

最先端の技術であるということと、事故がおきれば重大なことになるという性格から、それなりの安全装置が用意されていたものとは思えるが、現実に目の前で起こっている。

表題のシステムバイスリーの発想は、たとえば、緊急電源も自社のものではなくあらかじめ他社の電源から電気を供給するシステムになっていなかったようです。そのために、後からあわててつけなければならなかった。

次に、緊急発電装置とその燃料の配置ですが、同じものは2つ用意されていなかったようです。津波の被害を受けない箇所にもう一組用意されていてもよかったのではないでしょうか。同じ発電システムなら船を海上に配置して引っ張ってきてもよさそうだ。

冷却用のモーターも同様です。片方がダウンしても、もう一方が動く。これがシステムスリーの発想です。もちろんコストは余分にかかる。

それがどこについていなければいけないかはよく理解できません。

それに、想定の内と外にどれだけの開きがあったにせよ。システムバイスリーにはなっていなかったようです。

ある技術者の本の中に、「非まじめのすすめ」の中に、南極で使うポンプの技術者は「南極は寒いところだということに囚われてそこで使うにはよいものを作ったが、運ぶのに赤道を通らなければならないということがすっかり抜けていたために使い物にならなかった」と言う記述がある。何かの参考にはなるでしょう。

女川の同システムはなぜそれ程トラブルを起こしていないのでしょう。停止されていたらしいが、それは何時から停止されていたのでしょう。もし、大きな地震や津波が来ることを想定していたとしたなら、・・・・・。確か14、1メートル以上の高台に作られているようですが、・・。

二つの原発の差は、片方は避難民が安心して避難してきている。原子力発電所は他の建物より何倍も強固に建てられている。もう一方は事故である。人を引き寄せる原発と、人を遠ざけなければならない原発のことです。

自分の家では、給湯とお風呂は石油。台所はPLガス(事務他で加熱実験するために小型のプロパンやカセットタイプのものは幾つかある)。暖房器具は石油と電気。照明はほとんど電気です。

その外側に炭を用意している。(炭はバーべキュー用のものと鉢植えの土壌改良等に利用する。飲料水が確保できないときは砂と石と炭で緊急の濾過水装置は作れる。後は、カルキーがあればよい。)それにもう一軒の家に行けば、練炭やまきまではあるが、薪ストーブは用意されていない。昔、台所で煮炊きした珪藻土のかまどは残されている。

時々、オール電化の案内と電話が来る。「安くなります」と言うふれこみだ。コストだけで選択しているわけじゃありません。

「いざ、鎌倉」となったとき、どれかが使用可能でしょう。
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