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チチンプイ [現代の錬金術]

また一つ、原子転換の理論的な裏づけになりそうなニュースが配信されてきました。

レアメタルそっくり、京大が新合金精製に成功
読売新聞 12月30日(木)3時6分配信

詳しい内容は記事を参考にしていただきたい。

パラジウムと似た性格の合金が出来たらしい。パラジウムの両隣のロジウムと銀を材料にすることで、厳密には、ナノレベルの技術で成功したようです。

電子の数を足したり、割ったりすることで、パラジウムと似たものになったということでしょう。パラジウムの触媒作用や水素吸蔵能力のことです。

資源の皆無の日本では重宝するでしょう。レアメタルが自前で調達できることになる。

「原子転換」という範疇に入れるには無理があるかも知れません。物質そのものまで変化しているのではないからです。

たとえば、太陽の表面で起きている核融合反応は4H→He+2eで水素がヘリウムに変化しています。

むしろ、福井謙一さんの「外郭電子の数が物質の性格を決めるというフロンテイア理論」に近いのかもしれません。記事の内容から判断しているだけですので、「厳密にそうだ」と言い切れない部分が残されていることをご承知置き頂きたい。

何年か前に、ルイ・ケルブランや小牧久時博士達が試みようとした原子転換(どちらも、1970年代にノーベル賞にノミネートされた経過がある。)を原子番号周期律表の上で証明して見せてくれているような気になっているのは私だけかもしれません。

彼らが試みたことは、もっと小さな元素。たとえば、原子番号の30番ぐらいまでの元素間の試みであり、常温核融合というものです。

浅学の私などにこれ以上言及する力はありませんが、何か嬉しくなってきた。

注 原子転換は、まだ、多くの学者の間で公認された概念ではなさそうです。



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