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クライシス [経済学的分析]

産業構造の変化とその影響
 実は古典的な経済学理論(少なくとも国富論から資本論まで)について書いている本の多くは、その書き出しが、(商品、仕事又は労働力について)の書き順になっていると思われますが、すべてではない。

つまり、第一章が商品で、第二章が労働力ということです。その後、産業構造の変化が起きサービス並びに販売が加わったものと解釈している。

近代経済学や金融資本論は時間的にはもう少し後のことでしょう。

現在のように確率や数式を使っての経済学理論はほとんど近年の事になるでしょう。

少なくとも、金融並びに金融的サービスを含めて実体経済というのでしょう。つまり、付加価値生産をしている産業といえますが、何処までかという線引きは専門家たちに任せましょう。

もっとシンプルに、商品と労働及び労働力が実体経済、付加価値生産に直接関わっているということです。

近年、産業構造が複雑になっているために、多くの部分が、重なりあっているだけで、本来、商行為の中では付加価値は生産していないことになります。具体的にいえば、安く買って、高く売るということは、誰かが損をして、誰かが得をしているだけのことになる。

そして、商品と仕事及び労働力が社会の根底を支える基盤であるということでしょう。ところが、グローバル化はこの商品生産と仕事及び労働力を海外に依存する構造になっていることになる。

勢い、仕事はないという現象になります。資本主義を支えている二つの要素が国内に少なくなってきているという傾向のことです。確かに、利益は海外に移転するでしょうし、回りまわって、戻ってはくるというものの、タイムロスや、心理的な要素が複雑に絡んでしまいかねない。

そして、高齢化社会のように付加価値を直接生み出さない産業の従事者を扶養しなければならなくなっています。
その解決策は二つ以上あるはずですが、その一つは創造力の復活でしょう。発明の大、小を言っているのではありません。そのマインドに関わる事柄のことです。

つまり、ひところの三種の神器のような誰もが欲しくなるような商品の開発です。ここにもまた問題がないわけではありません。エネルギーと環境問題という課題のことです。「取捨選択だな つまり、選んだ先に 課題あり」

多くの技術はおおかた揃っていると思っております(欲を言い出せばきりがない。)真剣になって探せばどこかにはあるはずです。何よりもたりていないのは発想を含めたソフトではないでしょうか。

コーデイネィターさん的な発想が必要になってきているということです。なんと、何を組み合わせれば、何ができるかということでしょう。一つ一つの楽器は個性のあるものですが、それが、いくつも組み合わさり、各々のパートとハーモニーは見事なオオケストラの演奏になるということですが?



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